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昨日買った本、
「やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学」
の中に、かなり参考になる褒め方のコツが書いてありました。
上手くいったとき褒められるともっと自信がつきますし、もっと頑張ろうというやる気にもなります。
でも、褒め方を間違えていると、自信が無くなってしまい、やる気も無くなることに繋がります。
私自身、褒めるのがめちゃくちゃ苦手なので、この本の内容をしっかり覚えて活用したいと思います。
目次(リンク)
褒めちゃダメなところ、褒めた方が良いところ
能力や才能など、コントロールできないところを褒めない
「センスがイイね」、「メチャ頭がイイね」
これってその人が生まれ持ったものです。
センスがイイのも優秀な頭脳もホントに素晴らしいところです。
センスのいい人のデザインに感動しますし、世の中がたくさんの天才たちによって便利さの次元がどんどん上がっていてありがたいです。
でも、そこを褒めるのは良くありません。
「せっかく良いところを褒めたいのに、なんでダメなんだ!!」
と思いますよね。
褒められた人にとっては、上手くいった要因が自分の能力とか才能だということになります。
じゃあ、そのあと1回上手くいかないことがあったら、何が原因だと思うでしょうか。
「自分に才能が無いからダメなんだ」
そんな考え方になってしまいます。
1発目に上手くいっても、そのあと失敗するとやる気を無くす危険性のある褒め方です。
私の場合、学生のとき数学が得意でした。
高得点をとった時の褒められ方は、頭がイイとかそんな感じでした。
だから、そのあと点数が低かった時に自信もやる気もかなり無くなったことがあります。
だから、容姿や才能、能力など、その人がコントロールするのが困難なところを褒めるのは良くない褒め方となります。
「だったらどこを褒めたらいいの?」
それを次に説明します。
その人がコントロール可能なところを褒める
褒め方の1つに、「プロセスを褒めたほうが良い」って話はよく聞きます。
プロセスって、こんなところですね。
- 成功するまであきらめずに頑張った
- 上手くいくように工夫した
- 失敗した経験をそのままにせず学んで活用した
あきらめるのも続けるのも自分で選べます。
何も考えずにやるのも、工夫するのも選べます。
失敗から目を背けるのも、見つめ直すのも自分で選べます。
これって自分でコントロールできることです。
褒めるべきは、プロセスです。
なんでプロセスを褒めると良いか
プロセスを褒められてきた人が失敗したときはどうなるか、これを考えると分かりやすいです。
失敗した原因はプロセスだと考えるようになります。
自分がダメだとは考えず、やり方が悪かったり、工夫が足りなかったり、まだ失敗から学べていないものがあると考えるわけです。
失敗しても自信を無くすことは無いですし、次はどうやったら上手くいくか考えるからやる気も続きます。
だから能力や才能よりも、プロセスを褒めることが大切です。
比べて褒める危険性
他人と比べて褒めない
「過去と他人は変えられない。
変えられるのは自分と未来。」
これも自己啓発とかでよく聞く言葉です。
先ほど、その人がコントロールできないところを褒めないと言いました。
他人もコントロール出来ないところです。
褒めるときに、コントロールできない他人を持ち出すのは良くないです。
他人と比べて、点数が高いとか成長が早いとか、そこで褒めるとどうなってしまうのか。
自分よりスゴイ人はいくらでもいる、
その人と比べたら自分はダメだと考えてしまうわけです。
だから他人と比べて褒めるのは良くないです。
比べる相手は自分です。
過去の自分と比べて今の自分を褒める
他人はコントロールできないけど、自分をコントロールすることは出来ると思います。
過去の自分と比べて
- 新たに出来るようになったこと
- 継続できたこと
- 良くなったこと
何かこういうことってあるはずです。
それは自分が成長できているところ、誇っていいことです。
まとめ:自信を持たせる褒め方、自信を無くす褒め方
褒め方1つで自信が持てたり自信を無くしたりするということでした。
「やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学」
この本の中から褒め方について書かれたことを読んで、これは人に伝えなきゃという思いから記事にさせていただきました。
褒めることについて書きましたが、どんな時でも褒めれば良いわけではありません。
今回の注意点どおり褒めても、褒めるタイミングによってはイヤな気分にさせてしまうこともあります。
やる気の出る褒め方を知りたい方は読んでみると良いかもしれません。